ヘルパーになって良かった(訪問介護係より)

私は物心ついた頃より祖父母と暮らしていたので、食卓にはいつも祖母の作った’野菜の煮物’がありました。そんな食生活を送っていたおかげで、我が家の食卓にも毎日何かしらの煮物があります。
訪問し料理のメニューを決める際「今日は何を召し上がりますか?」とお聞きすると「煮物が食べたい。」という返事をよくいただきます。そうすると私まで嬉しくなって「やはり煮物が食べたいですよね」と答えてしまいます。
ご利用者と相談しながら材料や切り方を決め、味付け、味見をしていただいた後に食事を見せあがって頂くのですが、食べている途中で「これじゃあ皆さんが待っているわけね。」と言われた時には、「あーヘルパーになって良かった。」としみじみ思い、涙が出そうになります。
実際に煮物というのは、とても難しい料理でまだまだ勉強している最中ですが、調理実習の研修に参加し、先輩ヘルパーに調理のコツなどを教えてもらいながら、少しでもご利用者に喜んでいただけるよう味付けだけではなく、栄養や見た目(色彩)、食べやすさなども考えながら調理をさせて頂きたいと思っております。
早い物で中心会に入ってホームヘルパーとなり、13年になりますが、まだまだ学ぶことは多く、生涯学習するつもりで料理はもとより介護技術もしっかり身に付け皆様のお宅に訪問させて頂くのを楽しみにしております。
ホームヘルパ- 田内 久子