緊張した実習から13年・・・

あの日は雨であった。車を走らせて向かった先は、わかば会館での実習第1日目。胸のドキドキも静まらないまま、説明を受けて送迎バスに乗り、同行させていただいた。
何軒かのご家庭を回り、1人で歩ける人や車いすの人、また男性のヘルパーさんが背負って、マンションの階段から降りて乗せる・・・とても大変な仕事だなぁと。何も出来ず、唯オロオロしている私。明るく声かけしてテキパキと仕事をするヘルパーさんを見た時、私も必要としている人たちに少しでもお役に立てればと、心を動かされた。その後、中心荘第2老人ホーム、社会福祉協議会の訪問介護の実習を重ねて、中心会のホームヘルパーに登録させて頂きました。
それから10年余り、たくさんの方と出逢い、また悲しい別れもありました。訪問介護は「住み慣れた家で、自分らしく、安心して生活が送れるように」とお手伝いする仕事です。そんな中で私自身、いろいろ学ばせて頂きました。ご利用者の方から「ありがとう。また来てくださいね」の言葉は、落ち込みそうになった私を勇気づけてもくれました。
出逢った多くの方、職員のみなさん、そして仲間の人達に支えられて、この仕事をさせて頂けた事に感謝と誇りを持って毎日を送って行きたいと願う、今日この頃です。
ヘルパー 今 愛子